まっさんブログ

読書好きアラフォー管理栄養士のつぶやきなど

努力は必ず報われる!自分の人生が好転する一冊【運転者】

運転者(喜多川泰著/ディスカバー・トゥエンティワン)



最近、ツイてないことばっかり…

努力しているのになかなか結果がでない…

 

そんな不安や悩みを持たれている方、人生の生きる意味を見失っている方にぜひおすすめしたい本をご紹介します。

人生を豊かするための大切な考え方がたくさん詰まっていて、生きる希望や勇気をもらえる本です。

 

 

あらすじ

主人公は、中年の生命保険の営業マン。

転職したばかりではあるが、大量の新規契約を受注し、これはツイてる!と感じたのも束の間。その新規契約がすべて解約され、年内に解約された件数と同じ件数の新規契約を取らないと、先々のお給料やボーナスがカットされてしまう…。

それに加えて、中学生の娘は、不登校となりスマホが友達。反抗期で親の言う事など聞きやしない。

妻は、主人公の事情などつゆ知らず。楽しみにしている海外旅行の料金をはやく振り込めと主人公に催促する…。

 

そんな最悪の状況のなか、主人公が「なぜ自分だけがこんな目に合わなければいけないんだ」と肩を落としていると、1台のタクシーが主人公の前に現れます。

そのタクシーは、主人公の運気が変わる場所に連れていくという。さらに、メーターがゼロになるまで乗り放題。

不思議なタクシーの運転手との会話のなかで、主人公は自分の人生の生き方や考え方を見つめなおし、生きる目標を見つけていきます。

 

この本から学んだこと

「運」の正体

「運」は「よい・悪い」ではなく、「使う・貯める」ということ。

「運」はポイントカードと同じで、日頃から「運(ポイント)」を貯めていない人には、幸運は訪れないこと。

 

いわゆる「運が良い」と見える人は、これまで貯めてきた「運」を使っているだけで、誰にでも「運」が好転するチャンスがあるということです。

自分がこれまで考えてきた「運」の考え方とまったく異なるものでした。

 

「運」を貯める方法

「運」は「よい・悪い」ではなく「貯める・使う」ものであるとすれば、どうすれば「運」が貯まるのでしょうか。

 

それは、上機嫌でいること。自分以外の人の幸せために、自分の時間を使うこと。そして、その時にしてあげたことが、してもらったこととのの差が大きいほど「運」が貯まるそうです。

 

「運」の転機に気づく方法

「運」が好転する場面では、基本的に何も起こらないことが多く、後から振り返ったときに「そういえばあの時…」と気づくのだそう。

そうなると、チャンスを掴む瞬間は気づきにくいという反面、無数にチャンスの種は落ちているので、何事にも興味や関心を持って関わっていくことが重要になります。

その時、上機嫌であれば、物事に積極的に関わっていくことができるので、結果として、運気が変わるチャンスを掴みやすくなるということです。

 

運を好転させるためには、「上機嫌」でいることがとても大切であることがわかります。

 

努力は必ず報われるのか

「努力してもいいように使われて終わりだ」と話す主人公に、運転手は「報われない努力は、実際あるけど絶対ない」と話します。どういうことでしょうか。

 

はじめに、努力が実を結ぶには、ある程度の時間を要することを知る必要があります。

私たちは、他人に良いことが起こっているとき、その場面しか見ておらず、その人が過去に積み上げてきた努力を見ていないのだそうです。

目に見える結果ばかり見て、自分だって…とすぐに結果を求めてしまっているとのこと。

 

私たちは、前の世代が努力して作り上げた世界に生まれ育ち、自分の人生を全うしてこの世を去ります。人生は、永遠に続く命の物語の一部に過ぎないのです。

私たちの努力は、自分が生きているうちに実を結ぶとは限りませんが、その努力は世代を超えて受け継がれ、次の世代の運として使われていく。

これが、「報われない努力は、実際あるけれど絶対ない」という理由です。

すごく勇気をもらいました。

 

本当の「プラス思考」とは

主人公は、これまで運を貯めるような生き方をしてこなかったために、先代が貯めた運を使って生きているだけで、自分には幸せになる資格はないと、自分の正直な気持ちを吐露しますが、運転手はまったく気に病む必要はないと諭します。

使う運より貯める運を多くして、トータルでプラスになる生き方をすればいい。

これこそが本当の「プラス思考」であるということです。

 

おわりに|私の生き方の選択

私には、子どもが3人います。

最初の子が生まれてから「父親として、子どもたちのために何ができるのか」ということをずっと自問自答してきました。

 

この本を読んで、自分は、自分で貯めた「運」を享受しながらも、子どもたちや次の世代が幸せな人生を送れるように、誰よりも「運」を貯める生き方をしたいと強く思いました。

 

上機嫌で生きること

子どもたちの幸せを願い努力すること

 

この2つを人生の指針として歩んでいこうと決めました。

この本に出会ったことが、後から振り返った時にもしかしたら自分の運の転機になるのかもしれません。

 

他にも、主人公の娘や妻、上司、両親や祖父との関係性について、伏線があちこちに張り巡らされていて、最後にはきれいに回収されるので、読後感は非常に清々しいの一言です。

この記事を読んでくださり、この本を手に取ってくださった方の運気が変わるきっかけとなれば幸いです。

 

www.amazon.co.jp