まっさんブログ

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簡単なこと、単純なことを極める!「凡事徹底」


今回は、何度も読み返している大好きな本をご紹介します。

凡人が非凡な成果を出すためにはどうすればよいのか、その心構えを学ぶことができる本です。

 

作品紹介

「凡事徹底」(鍵山秀三郎著/致知出版社

www.amazon.co.jp

 

 

こんな方におすすめです。

人生や仕事に行き詰まっている方

仕事に慣れてきて、もう一度基本に立ち返りたいと思っている方

仕事である程度、結果が出ていて、もう一皮剥けたいと考えている方

経営者だけでなく、すべてのビジネスパーソンに参考になると思います。

 

本書の特徴

著者の鍵山氏は、「イエローハット」の創業者です。

本書は、著者の講演と対談を加筆・修正してまとめたものです。

講演や対談が元になっているので、内容が重複するところがいくつかあるのですが、そこが本当に伝えたい重要なポイントになるのだと思います。

書かれている内容はどれもずっしりと心に響いてくるのですが、この本自体は、ページ数もそれほど多くなく、フォントサイズも大きいため、スラスラと読み進めることができます。

自分の置かれている状況に応じて、何度も読み返している一冊です。

 

「気付ける人」になること

この本で一番大切にしたい考え方が、「気付ける人」になるということです。

 

人はだれでも特別になりたい、人並み以上になりたいと希望を持って過ごしています。

そして、人並み以上になるためには、なにか特別なことをしないといけないと思って、派手なこと、すぐ評価されること、すぐ儲かることといった、目先のことに気が取られてしまいがちですが、結局、何も得られず時間だけが過ぎていくということが往々にしてあるといいます。

 

そんな特別なことを探すよりも、誰でも知っているけれど、誰もやっていない「小さいこと」に気付いて、積み重ねることが大切だと言っています。

人がやりたがらず、見捨ててしまいそうな小さなことを徹底してやり続け、紙一枚の厚さでもいいから積み上げることが、後に大きな成果となって返ってくるそうです。

 

そして、鍵山氏が勧めている小さなこととは、「掃除」でした。

掃除を通して、人間的に大きく成長することができ、その結果、会社の業績も上がっていったといいます。

 

「義務でないことがどれだけできるか」

鍵山氏は、「人間は、義務でやらなくてもいいことがどれだけできるかということが人格に比例する。」と言っています。

 

掃除なんて何の意味があるのか、できればやりたくない、ということは誰もが考えることだと思います。

でも、誰もやりたがらないこと、人に喜んでもらえることをきちんとやりきれるか、というところに人間の器の大きさが試されるというのです。

この考え方は大切にしたいですね。

 

「小さく生きて大きく遺す」

これは、自分に与えられた枠をすべて使い切るのではなく小さめに使う、ということを継続していると、自分が使える枠が大きくなっていくということです。

 

例えば、会議などで会議室などを借りる際に、終了時間まで目一杯使うのではなく、少し早めに返却する。これを繰り返していると、次は、制限時間を超えても使っていいよと相手側から申し出がある。

逆に、最初から終了時間まで目一杯使う、何ならちょっとくらい時間をオーバーするといったことを繰り返していると、だんだんと使える時間が短くなっていく、というわけです。

 

自分の権利だけを主張せず、相手の立場にたって行動する。

役に立つことをするということを続けていると、大きな成果として返ってくるので、結果として自分の仕事だったり影響力の幅が広がっていくということですね。

 

この考え方や姿勢も、すごく勉強になりました。

 

まとめ|本書から学んだこと

私の場合は、20代後半で初めて本書を読みました。

仕事の心得的なものを知ることができたのですが、掃除と仕事の出来がどう関係があるのか、あまりピンとこずでした。

 

次に読んだのは、30代前半です。

自分の裁量で、ある程度仕事を進めることができ、少し自信を持ち始めた時期に、基本に立ち返るために読み返しました。

仕事の内容的にもすぐに目に見える成果を求められる時期でしたので、まさに、一発逆転を狙うような感じで取り組んでいた時期です。

その時も、基本は大切だな~と思いつつ、コツコツ積み上げるというのがまどろっこしくて、あまり真剣に考えていませんでしたが、どこか無理をしてうまく進めることができないなぁということもあったので、心の中にフックとして残しておきました。

 

そして、37歳の現在。

中堅として自分の仕事にも質と成果が求められると同時に、後輩の育成だったり、家庭と仕事のバランスの取り方だったり、仕事の質と内容が変わって悩んでいるところで、もう一度読み返しました。

仕事上、一発逆転はありえない。できたとしても長続きしないなということを経験していたため、ようやく著者の考え方がすっと入ってきたような感じがします。

 

基本をおろそかにせず、一つ一つ丁寧に取り組んでいくことの大切さについて、改めて学びました。

そして、小さなことに気付く力を養うには、自分で体験すること、自分から始めることが何よりも重要であるそうです。

 

今後も仕事や人生に行き詰まったときは、必ず読み返したいと思います。

今回の内容の他にも重要な教えがたくさんありますので、ぜひご一読いただけたら幸いです。

 

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