創造的なアイデアを生み出す「6つの原則」とは!?
人々の記憶に残る斬新なアイデアを生み出したい…
効果的なアイデアを生み出して、仕事で成功を収めたい…
そんな悩みをお持ちの方には、この本がオススメです。
「アイデアのちから」
チップ・ハース、ダン・ハース[著]/飯岡美紀[訳]/日経BP社
この本には、私のような凡人でも人の記憶に焼き付く素晴らしいアイデアを生み出すことができる6つの原則について解説されています。
【目次】
人の記憶に「焼き付く」アイデアとは?
本書では、はじめに人の記憶に「焼き付く」アイデアについて定義されています。
本書でいう「焼き付く」とは、
自分のアイデアが理解でき、記憶に残り、他人の考え方や行動を変える効果があるもの
とされています。
記憶に焼き付くアイデア/6つの原則
著者は、様々な成功したアイデアの事例を分析し、そこから6つの原則を見つけ出しました。
その6つの原則とは、
- 単純明快であること
- 意外性があること
- 具体的であること
- 信頼性があること
- 感情に訴えること
- 物語性があること
です。
この6つの原則を理解すれば、誰にでも創造的で効果的なアイデアを生み出すことができると述べています。
どうでしょうか。
「えっ!?そんなこと?」「そんなの当たり前でしょ」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、そんな簡単なことなのに、なかなか良いアイデアが生まれないのはなぜでしょう。
素晴らしいアイデアを生み出すことを妨害する「知の呪縛」
「知の呪縛」とは、自分がある物事について一旦知ってしまったら、知らないという状態がどんなものかうまく想像できなくなってしまうことです。
「知の呪縛」があると、当然コミュニケーションがうまくいかず、自分の考えを他人と共有することが難しくなります。
この知の呪縛から逃れるには、2通りの方法しかないと言っています。
一つは、何も学ばないこと。
もう一つは、自分のアイデアをつくり変えること。
このアイデアをつくりかえるときに最強の武器となるのが、先程の6つ原則なのです。
なにか良い考えをひらめいた時、他人に説明する前に一旦立ち止まり、この6つの原則に当てはめてみてください。
まとめ
私も専門職として、ついつい専門用語で説明をしてしまう場面が多々あります。
そういった時は、この6つの原則に当てはまっているのか、その都度確認するようにしています。
本書には、他にも成功したアイデアの事例がたくさんのっており、どの原則が当てはまるのか説明があり、楽しみながら理解することができます。
また、巻末には、「手引き」という形で本書の内容がまとまっていますので、読み返すときにも便利です。
よいアイデアを生み出したいという方は、ぜひご一読ください。